25.12.09
図書館 愛書家の楽園
図書館 愛書家の楽園
アルベルト・マングェル/野中邦子 訳
白水社
歴史(書物・文化史) 四六判 上製 340頁
歴史(書物・文化史) 四六判 上製 340頁
メインタイトル「図書館」の文字が、どうしても固い印象を与える気がして、文字に水彩のテクスチャを敷いた。赤いトリの丸いスタンプは、図書館の古い本の見返しでよく見かけるものをイメージしながらデザインした。アメリカでもよく古書店まわりをしていたが、「ex library」という、図書館が破棄した古本が割と安く売られていて、こんな所蔵印をよく目にした、という記憶から。
23.12.09
18.12.09
救世観音像 封印の謎
救世観音像 封印の謎 倉西裕子
白水社
歴史 四六判 上製 242頁
特色2色。この仕事を依頼された時期、偶然にもこのテーマと関係のある漫画を読んでいて、装丁資料に見慣れた固有名詞がたくさんでてきた。その漫画をその時期に読んだことによって、表紙や見返しの紙を選ぶときに多少影響したにちがいない。中央の仏像のシルエットは、2色重ねた。
13.12.09
12.12.09
11.12.09
City - Italian & Japanese
City, Alessandro Baricco
Rizzoli & 白水社
日本語版 草皆伸子 訳
文学/小説 四六判 上製 446頁
ニューヨークで活動していたころ、イタリアのRizzoli社と仕事をすることが多かった。そのRizzoliがバリッコの『シティ』を刊行することになり、装丁を担当させていただいた。原書は、青を2色選び、白い紙に濃い青を敷いて、市街図部分を白ヌキにし、そこへ薄い青の地図を印刷したら初校でものすごく版ズレしてしまった。解決方法として今度は薄い青を敷いてから、ネガポジ反転させた地図を濃い青でノセた(クリックで拡大)。本のサイズはバリッコ本人が決めたものを特別に作ってもらい、通常は紙張りの表紙は布張りにした。RizzoliのRのロゴは、その頃にデザインしたもの。
そして帰国直後、偶然にも同じタイトルの日本語訳の装丁を白水社さんから依頼された。日本語版では、黄色い紙に市街図がうっすらと見えてほしかったので、ちょうどよい黄色のチップを選ぶのに苦労した。
同じタイトルの装丁に、2カ国でかかわるのは珍しい経験ではあったが、自分の中ではイメージがすでに出来上がってしまっていたので、客観的にアイデアを考えるのがとても難しかった。
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